れっぴーの脱出日記

脱出ゲームの体験談です。記録より記憶だけど、記録しないと記憶できない。

THE MUMMY ESCAPE GAME-究極の悪を食い止めろ- 〜脱出失敗〜

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こちらは部屋に閉じ込められ、部屋の中にある道具を使って謎を解いていく正統派リアル脱出ゲームです。長い間封印されていた凶悪なパワーを持つ呪われたミイラ・マミーが目を覚まし暴れ出そうとしている!私たち特殊部隊が封印装置を探し出し、マミーをさらに厳重に封じ込めることが今回のミッションです。1チーム10名でプレイする形式です。今回は私、友達3名、知らない方6名と参加しました。

 

ここからはネタバレですーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず研究室に通されます。研究室には古い地図や水槽や昆虫の標本があり、クーラーも世界観を統一するために茶色く塗られています。Kくんが「これは原状回復不可能だなぁ」と呟くくらい、いかにも古代っぽい雰囲気が出てます。研究員の先輩という設定の事務局のお姉さん(SHERRY似)から簡単なルール説明を受け、ゲームスタート!

 

開始直後、知らない6人のうちの男性陣がまるで冬眠から覚めた熊、いやどううまく例えれば良いのかわかりませんが、とにかくそんなに俊敏だったんですねと驚かされるほどバタバタと動き回り、部屋の至る所から紙や小さなボトルやらをわらわら集めてきて机の上に並べます。溢れんばかりの脱出常連感です。すっかり乗り遅れてしまい、出だしから敗北感です。知らない女子達も、隅っこにあった知能パズルのようなものに奮闘して、チームに貢献しています。なるほど、小さい謎がたくさんあるから、それを手分けして解いて大きな一個の謎を解くという流れのようです。それはきっと超基礎なことで、一切の会話がなく自然と役割分担されていました。呆然とする我々をよそ目に、友達のNさんはみんなが解いた謎を集約してその場のリーダーシップをとっていました。さすがNさん、自分のポジションの取り方がうまいです。

 

紙に書かれた謎たちは、それ自体はそんなに難易度が高いわけでもなく、どんどん解けていきます。そして誰かがどこかからレンチを見つけ出し、そのレンチを使って、部屋の隅にあった閉ざされた扉のボルトを外し、次の部屋に進みます。ボルトをわざわざ外す隠し扉があるなんて、本格的ですね。

 

隠し扉の向こう側に廊下が現れ、電球を使った謎が現れます。電球のスイッチが廊下にランダムに配置されており、それを廊下の端っこにある時計と連動させて、ある法則をもとにライトを正しい順序でつけていくことができると、次の部屋に入れます。電球の謎は大したことなかったです。

次の部屋には2メートルくらいの巨大なミイラの箱が置かれております。どうやらこの脱出ゲームはハリウッド映画のマミーとのPRコラボ企画らしく、このミイラ箱もたいそう立派で、本当にロスから持ってきたらしいです。うーん本当かな。まぁどちらでもいいです。そしてその部屋には過去の探検隊が残した研究日記や道具があるので、それをヒントに謎を解いていきます。

とある研究員がポーチにコーヒーをこぼしたという記録を残していましたが、シミのついたポーチは3個あり、どれがコーヒーかわかりません。みんなそれを放置していましたが、ポーチの匂いを嗅いでみると、一つだけ明らかにコーヒーの匂いがしました。ということでその謎は解けました。ちなみに私がひとりで解いた謎は後にも先にもこれだけです。ほんとにこれだけ。大人数のチームでバリューを出すって難しいですね。

 

とにかくどんどん進展していきます。

なんだかんだ全員が各々でたくさんの細々した謎を解いているうちに、次のアクションはこのミイラ箱を動かすということになりました。部屋の床には蜘蛛や蟻などの記号が書かれており、それを元に床のタイルであみだくじをするというものでした。

そしてまたなんやかんやしているうちに、ついに最後の部屋にたどり着きました!左側にはマミーが封印されているという装置がチェーンでがんじがらめになっています。部屋の中央に、映像が流れており、その映像で次の説明を受けていると、いきなりマミーを封印している装置からマミーの叫び声が聞こえ、チェーンがガッシャンガッシャンと音を立てて動きだしました。それはそれでとても怖かったのですが、普段クールにしているHさんが異様にびっくりしており、私を押しのけてまでその場から離れていったので、マミーよりもそっちに驚きました。

 

その部屋では、壁に貼られたタイルをつなぎ合わせていくことで解ける謎に取り組み、次のメッセージが「とけない謎はない」かかなんか忘れましたがそんな感じの文章がタイルから出てきました。

意味がわからず八方塞がりです。映像にはキーワードを10人で声を合わせて叫べと指示が出ています。一旦10人で「とけない謎はーーー」と控えめな声で叫んだのですが、案の定何も起こりません。かすかな恥ずかしさと戸惑いだけが残ります。

そうしていると、前半大活躍されてたプロ脱出師(仮)がいきなりひらめき、1人で「なんか材質の違う紙があった!」と叫びながら一番目の部屋に駆け出しました。よくわからないままみんなとりあえず彼を追いかけます。そして彼はその部屋で解いた紙に書かれた謎を全部水槽の中に放り込みました。ああなるほどー。すると謎の書かれた紙は水に溶け出し、2枚だけ溶けない紙が残りました。その紙に書かれたワードは「かみのけ」と「いかく」。髪の毛威嚇。かみのけいかく。神の計画!どうやらこれがキーワードです。

 

急いでマミーのいる部屋に戻り、みんなで「神の計画!」と叫びます。今度はみんな自信満々気分上々です。するとレバーが現れました。このレバーを引けばマミーの封印装置の警戒レベルが上がり、ミッションクリアのようです!

ただ、そのレバーを引くと、部屋に毒ガスが蔓延するので、全員が部屋から出た状態でレバーを引かなければならないそうです。Nさんは俺が残ってレバーを引く!と一見かっこいいことを言いましたが、それは全員で脱出するというルールに違反するので NG です。

えーじゃあどうやってレバー引くのよー、あ、マミーに引かせればいいんじゃない、なるほどそれだ!え、でもどうやって?という会話をしているうちに、制限時間が3分を切っていたのでみんな焦りながら今までの部屋で使った小道具を集め出します。レンチとか鉄の棒とかチェーンとかをなんとか活かせないか奮闘しているうちにタイムオーバーになりました。そしてマミーが復活し、装置から飛び出してしまいました。ミッション失敗です。ちなみに装置から解放されたマミーは装置上部から東京の上空に行ってしまったという設定なので実際にマミーは出てきません。それはそれでがっかり。

 

ゲームオーバーになったので、研究員の先輩のお姉さんから解説が始まります。みなさん非常に惜しかったです!と我々へ労いの言葉を忘れません。スクラップの店員さんはいつも優しいです。

マミーにレバーを引かせるという発想は正しかったようです。ではそれをどう実現するかというと、マミーの装置にはじめからついていたチェーンの付け根のネジをレンチで取り外し、二つ目の部屋にあった長めのチェーンに付け替え、その付け替えた長めのチェーンの端とレバーを繋げ、マミーが暴れてチェーンが引っ張られると、自動的にレバーが引かれる、いう仕組みを作らなければならなかったそうです。

無理だろ!と思うかもしれませんが、二つ目の部屋に進む時に、レンチを使って隠し扉のネジを外すという動作を我々は習得していたので、ここでそれを応用しなければならなかったのです。それを制限時間中には思いついた人こそ勝者になれるのです。過去の経験は財産ですね。

 

部屋も世界観も作り込まれており、謎のレベルもちょうどよく、面白かったです!今回は初めて知らない人と脱出ゲームに参加したので、気づいた点が数点ありました。

 

 

  • 情報共有を円滑にしておかないと解けない謎が出てくるが、人数が多いとなかなかうまく情報共有できない。友達10人で行った時はスムーズに情報共有できたので、知らない人だとやはり壁があるのかも。
  • 自分から情報を取りに行かないと知らない間に次の謎が始まるので、モチベーションを高くキープしないと簡単にゲームから乗り遅れる。
  • 合コンに行くより脱出ゲームに行った方が出会いがあるかもねー、と前回のブログに書いたけど、ゲーム中はひらめきはあってもときめきはない。

  

 

タイトル:THE MUMMY ESCAPE GAME

場所:アジトオブスクラップ東新宿GUNKAN

〒169-0072 東京都新宿区 大久保1−1−10 GUNKAN東新宿401

http://realdgame.jp/event/themummyescapegame.html

 

チケット:
前売一般 3,200円  前売学生 2,700円  当日一律 3,700円 

おすすめ度:★★★☆☆

プレイ人数:10名、1名参加可

所要時間:1時間